国民の不安といらだちが募る中、東電や社員への苦情や脅迫、
嫌がらせが目立ち始めた。東電は社員の安全を守るため、
社員寮の表札から社名を消した。警視庁も警戒を強める。
3月下旬、東京都中央区の東電の社員寮。
3月下旬、東京都中央区の東電の社員寮。
入り口に掲げられた表札に黒い粘着テープが貼られ、社名が隠された。
東電東京支店が同月22日、23区にあるすべての社員寮に、
東電東京支店が同月22日、23区にあるすべての社員寮に、
表札にある社名を消すよう指示したためだ。
23区には家族寮と独身寮が複数ある。
各寮は、アクリル板や粘着テープを社名の上に貼ったり、
社名を抜いた新しい表札に取り換えたりする作業に追われた。
きっかけは、渋谷区にある東電のPR施設「電力館」の壁に震災後、
きっかけは、渋谷区にある東電のPR施設「電力館」の壁に震災後、
赤いスプレーで「反原発」と落書きされているのが見つかったことだという。
都内にある勝俣恒久会長の自宅では、
都内にある勝俣恒久会長の自宅では、
東電から要請を受けた警視庁が18日に警察官の詰め所を設置し、
警戒を強めている。
東電の男性社員は
「自分だけでなく、家族も相当まいっている。
妻は『肩身が狭い。近所の人からも白い目で見られている気がする』
と話していた」と嘆く。
東京支店幹部は今の心境をこうもらした。
東京支店幹部は今の心境をこうもらした。
「抗議に対応している社員の中には『自分も福島に行って手伝いたい』
と希望する者もいた。
原発事故の収束がうまくいかない中で、
お客さんには申し訳ないという気持ちでいっぱいだ。
今は我慢するしかないとみんなで言い合っている」
東電関係者によると、
東京支店で電話相談を受け付けるコールセンターには連日、
原発事故や計画停電への苦情・抗議が殺到。
電話応対の処理能力を超えているという。
同センターに直接来て、「なぜ電話に出ないんだ」といらだちを
職員にぶつける人も出ている。
朝日新聞 2011年4月2日(土)11時39分配信
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