首相官邸がパニックに陥りつつある。
政府は11日の地震発生直後に発足した
緊急災害対策本部などに加え、
15日には原発事故対応で
東京電力との統合連絡本部、
16日には震災ボランティアに関する会合まで立ち上げた。
すでに設置された「本部」や「会議」は7つ。
政治主導を強く意識しているようだが、
連携不足が混乱を増幅させている面は否めない。
16日午前7時前、枝野幸男官房長官が官邸に
16日午前7時前、枝野幸男官房長官が官邸に
慌ただしく駆け込んだ。
東京電力福島第1原発4号機で再び火災が
発生したためだ。
その直後、菅直人首相の公用車が出発準備に入った。
緊迫する官邸スタッフ。だが、結局首相は出かけず
約1時間後に態勢は解除された。
政府は震災発生後、緊急災害、原子力災害、
政府は震災発生後、緊急災害、原子力災害、
電力需給と名の付く各対策本部のほか、
海江田万里経産相を投入した東電との
統合連絡本部など、矢継ぎ早に震災関係会合を
立ち上げた。
16日には辻元清美首相補佐官らで
震災ボランティアに関する会合を設置したが、
集まったNPO(非営利団体)の意見がバラバラで
収拾がつかなかった。