「災害救助でも要員のやりくりは基本的に同じだ」
と軍事評論家。
米軍の例でみると、
陸軍 約110万(うち予備役約21万)
海軍 約43万 (同約10万)
海兵隊 約24万 (同約4万)
空軍 約71万 (7万)
沿岸警備隊 約9万 (同約1万)
総計で 約248万人。
イラク戦争の侵攻時、米軍は約28万人を投入した。
総兵力の約11%だ。
そして占領後は
最大約17万1000人(2007年時点)が駐留した。
これは総兵力の6・9%にすぎない。
それでも長期駐留のために
本来必要な交代・休養・訓練のローテーションの
維持がままならなくなって、
州兵や予備役が根こそぎ動員され、
複数回派遣された例も多い。
今回の自衛隊の派遣規模10万人は全隊員の約42%、
兵站要員も含めると約18万人、
なんと約75%にものぼる。
海自の艦艇を見ても
派遣58隻中、護衛艦は約18隻(3月16日時点)。
護衛艦は全部で52隻あり、
通常、約4分の1はドックで整備中だから、
錬成中も含め稼働可能な艦の半分が投入となった。
「あえて言えば、国内がフィールドなので
補給線も短く負担は減る。後先考えず、
1週間ぐらいなら隊員の体力も
何とかなるかもしれない。あくまで短期決戦だ」
と軍事評論家。
そして海自は多少は“やりくり”がしやすい。
海自幹部は「艦艇は3直(1日3交代)なので、
ある程度はなんとかなる。
航海に出れば数カ月に及ぶこともあるから、
1カ月や2カ月なら大丈夫」と話す。
詳細情報