甚大な被害を受けた宮城県石巻市を視察に訪れた。
被災地訪問は3回目となるが、同市の石巻商業高校に
避難していた住民からは
「がんばれしか言えないのか」
「もっと具体的な対策を教えてほしかった」と不満の声があがった。
午前11時15分ごろに同校入りした菅首相は、
自衛隊と共同で周辺のガレキ撤去にあたっている
米軍の兵士らに「ありがとう」と声をかけた。
その後、約60人が避難している校舎内を訪れ、
住民らに状況を聞いて回った。
ほとんどの住民が家屋の片づけなどで外出しており、
校舎内には15人程度しかいなかった。
市関係者によると、5~6つの教室に別れて
市関係者によると、5~6つの教室に別れて
生活している住民を1カ所に集めるように、
政府側から市に要請があった。しかし市側は
「それでは避難所の実情が分かってもらえない」と拒否。
当時は1教室に2~3人しかいない状態だったため、
菅首相が訪問したのは2部屋だけだった。
女川町から同校に避難していた漁師の男性(34)は
女川町から同校に避難していた漁師の男性(34)は
「首相には笑顔で握手され、『がんばってください』と言われた。
それしか言えないのだろうが、自分たちが欲しいのはそういうことではない」。
自分のいた部屋に菅首相は来なかったという
自分のいた部屋に菅首相は来なかったという
別の漁師の男性(38)は
「1年なのか2年なのか、復興にかかる時間を明確に
示してもらいたかった。
石巻には一度来る予定だったのが流れていたから、
来ないわけにはいかなかっただけだろう」と話した。
msn産経ニュース 2011年4月10日(日)12時35分