襲った東日本大震災が発生して11日で1か月を迎える。
原子力発電所事故を引き起こした複合危機は、
原子力発電所事故を引き起こした複合危機は、
日本国内だけでなく、国際的な問題にも発展している。
原発事故では危機管理対応の空白が浮かび上がり、
米国の苛立いらだちを増幅させた。
大震災から一夜明け、東京電力福島第一原発の
大震災から一夜明け、東京電力福島第一原発の
危機的状況が明らかになった3月12日午前9時前、
米太平洋軍のウィラード司令官は、折木良一統合幕僚長に電話し、
情報開示を求めた。
「ワシントンから原発の情報提供を求めるよう
「ワシントンから原発の情報提供を求めるよう
言われた。フクシマは安全か?」
しかし、自衛隊にも詳しい情報はなく、
しかし、自衛隊にも詳しい情報はなく、
折木は
「専門家が情報分析中だ。結果が出れば提供する」
と答えるしかなかった。
同日未明、1号機の格納容器圧力が異常上昇し、
原子炉は危険な状態に陥っていた。
ウィラードが心配したように同日午後、
1号機原子炉建屋は水素爆発し、白煙が上がった。
国内外に衝撃が走った。
「米国の原子力の専門家を支援に当たらせる。
「米国の原子力の専門家を支援に当たらせる。
首相官邸に常駐させたい」
この日以降、ルース米駐日大使は枝野官房長官らに
この日以降、ルース米駐日大使は枝野官房長官らに
何度も電話をかけたが、
枝野は
「協力はありがたくお願いしたい。
ただ、官邸の中に入るのは勘弁してほしい」と条件もつけた。