被曝ひばくした作業員3人のうち2人は、
足の皮膚表面の被曝線量は2000~6000ミリ・シーベルトと高く、
作業中に吸い込んだ放射性物質による
内部被曝もあることが25日、放射線医学総合研究所(千葉市)
での精密検査で分かった。
同研究所の明石真言まこと・緊急被ばく医療研究センター長によると、
3人のうち、20代と30代の作業員の2人は長靴を履いておらず、
靴に入った水で足を被曝した。
くるぶし以下に強い被曝が認められたが、
皮膚にやけどなどの症状は出ていない。
「被曝線量は非常に高いが、局所的であり、
全身被曝に比べて、はるかに健康への影響は少ない」という。
ただし、局所でも3000ミリ・シーベルト以上被曝すると、
5日~2週間程度で熱傷などの症状が出る恐れがあり、
経過観察が必要という。
放射線の一種であるベータ線熱傷も確認できていない。
この2人は尿などから放射性物質が検出され、
内部被曝が確認された。足には傷がなく、
空気中の放射性物質を吸い込んだとみられる。
被曝の程度は軽いとみられ、
すぐに治療が必要なレベルではなかった。
残りの1人は長靴をはいていたため、
水にぬれておらず、足の被曝も内部被曝も確認されなかった。
3人は、早ければ週明けにも退院する見通しという。
ソース詳細
読売新聞 2011年3月26日(土)
前記事>>丸投げ東京電力 被曝した下請け奴隷は、関電工2名と関電工の派遣奴隷1名
実効線量(ミリシーベルト)での人体に及ぼす影響
(ウィキペディアより抜粋)
100 | 電離放射線障害防止規則による放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度。 電離放射線障害防止規則による放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1回の緊急作業[4]でさらされてよい放射線の限度。 |
250 | 福島第一原子力発電所事故での緊急作業従事者に限って適用されている被曝線量上限。 白血球の減少。(一度にまとめて受けた場合、以下同じ) |
500 | リンパ球の減少。 国際放射線防護委員会による人命救助を例外とする上限。 |
1,000 | 急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。 |
2,000 | 出血、脱毛など。5%の人が死亡する。 |
3,000 - 5,000 | 50%の人が死亡する。(人体局所の被曝については3,000 : 脱毛、4,000 : 永久不妊、5,000 :白内障、皮膚の紅斑)[5] |
7,000 - 10,000 | 99%の人が死亡する。ただし、頭部や胴体ではなく手足のみに被曝をした場合は、手足の機能に障害(熱傷等)が出る。 |