原子の火の守人として使命感持って福島へ行く― 地方電力会社社員 定年前に自ら志願

時事通信 3月16日(水)4時56分配信
福島第1原発の事故で、情報提供の遅れなど
東京電力の対応に批判が集まる一方、
最悪の事態を避けるため、危険を顧みず作業に当たる同社や
下請け協力会社の社員もいる。

地方の電力会社に勤務する島根県の男性(59)は、
定年を半年後に控えながら、志願して応援のため
福島へ向かった。

会社員の娘(27)によると、男性は約40年にわたり
原発の運転に従事し、9月に定年退職する予定だった。

事故発生を受け、会社が募集した約20人の
応援派遣に応じた。

男性は13日、
「今の対応で原発の未来が変わる。使命感を持って行きたい」
と家族に告げ、志願したことを明かした。

話を聞いた娘は、家ではあまり話さず、
頼りなく感じることもある父を誇りに思い、
涙が出そうになったという。

東京電力側の受け入れ体制が整った15日朝、
男性は自宅をたった。

特別なことにしたくないと考えた娘は見送りはせず、
普段通りに出勤した。

「最初は行ってほしくなかったが、
もし何かあっても、自分で決めたことなら
悔いはないと思った」
と話し、無事の帰宅を祈る。

男性の妻(58)は
「彼は18歳の時からずっと原発の運転をしてきた。
一番安全なものをやっているという自信があったん
だと思う」
と話す。出発を見送り、

「現地の人に安心を与えるために、頑張ってきて」
と声を掛けたという。 

役人の天下りと、下請け丸投げで
奴隷使い・手配師となっていた、東京電力社員に

原子の火の守り人の誇りはあるのだろうか?

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