外交崩壊 日本-ロシア長官「日本強硬なら領土交渉打ち切り」前原氏に警告

ロシア訪問中の前原誠司外相は12日昼(日本時間同夕)、
クレムリンでナルイシキン大統領府長官と会談した。
インタファクス通信によると長官は
「日本側が北方領土問題で強硬な姿勢を取り続ければ、領土交渉継続の意味がなくなる」
と前原氏に警告した。

日本側の説明では、長官は
「今後前提条件なしに領土問題、平和条約について議論する用意がある」
と述べたことになっていたが、改めてロシア側の強い姿勢が明らかになった。

また前原氏は同日、モスクワ市内で記者団に対し、11日の日露外相会談で確認した
「日本の法的立場を害さない」
前提での北方領土での両国による経済共同開発の検討について
「私から申し上げたことであり、向こう(ロシア)から言われてやる類いのものではない」と、
日本側の提案であると強調した。

今回の訪露では、年内にロシアで日露両国企業幹部らによる円卓会議を
開催することで合意しており、それに合わせて前原氏は今夏にもロシアを再訪する。
ただ、当初描いていた菅直人首相の年内訪露は難しい情勢となった。
前原氏は13日朝、帰国する。

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