静岡県の川勝平太知事は2日、「荒茶の検査はしない」と述べ、
政府の要請に従わない考えを示した。
川勝知事は
「原子力安全委員会の放射能の専門家は1人だけ。たった1人の意見に、
県民が最も大事にしているお茶が振り回されるのはおかしい。
荒茶は半製品で消費者が口にすることがない。
中途半端に安全のためにすることが、結果的に不安を増幅させることになる」と述べた。
静岡県の生茶葉は5月の県の検査で規制値を下回り、
知事が「安全宣言」を出している。
農水省によると、静岡県の2009年度の荒茶の生産量は3万5800トンで、
全国の41・6%を占める。
厚労省は「検査を実施してもらえるよう、丁寧に説明していく」としている。
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読売新聞 2011年6月3日9時27分配信
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