数千人のデモ隊が最高指導者カダフィ大佐の支持勢力と衝突した。
治安当局が実力で鎮圧を図るリビアのデモはこれまで、
もともと反政府感情の強い同国東部などに限られていたが、
首都に飛び火したことで情勢のさらなる激化は必至だ。
一方、デモの中心地となった第2の都市ベンガジは同日、一部
兵士がデモに加担。反政府側の手に落ちた模様だ。
AP通信などによると、トリポリでは激しい銃撃音が響き渡り、
警官隊が催涙ガスなどを使ってデモ隊の分散に乗り出した。
デモ隊は市内に飾られたカダフィ大佐の肖像画に投石するなどして抗議したという。
一方、東部ベンガジでは、デモ隊は火炎瓶や石を武器に治安当局と衝突。
一方、東部ベンガジでは、デモ隊は火炎瓶や石を武器に治安当局と衝突。
さらに、ブルドーザーで政府関連施設に突入を図った。
兵士の一部がこうした動きを支援したとされ、
中東の衛星テレビ・アルジャジーラは「街は市民の支配下に入った」とのデモ隊の声を伝えた。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは20日、
リビアでの一連の反政府デモの死者が4日間で少なくとも233人に
上るとの推計を発表した。
ロイター通信などによると、アラブ連盟のリビア代表が政府の強権的な
ロイター通信などによると、アラブ連盟のリビア代表が政府の強権的な
デモ鎮圧に抗議して辞任した。
また、有力部族も反政府デモを支援する立場を明らかにした。